愛させろよ。
舞台袖から一人の男子が出てきた。

真ん中まで来ると、お辞儀をして、そこにあった台の上に客席に背を向ける格好で立った。

これが指揮者ってやつか?

俺の予想は当たったらしく、その男子が手を振り上げると演奏が始まった。

聞き覚えのあるメロディーだ。

縦笛の彼女も吹いている。

髪が揺れるたびに、俺の胸は熱くなる。
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