愛させろよ。
「はい、リハーサルおしまい。お疲れさまでした」

伊藤先輩がみんなを振り返って言った。

「反省会は五時からやります」

部員たちはそれぞれ動き出した。

桐谷先輩を見ると、先輩は楽器をかたく抱いてうつむいていた。

「先輩……」

「ねえ相原」

俺の言葉をさえぎって、先輩は言った。

「ソロ……相原がやってくれたの?」
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