愛させろよ。
みんな黙って顔を見合わせていた。

最初に我に帰ったのは長瀬だった。

「お前、それは絶対に折れてる。病院、いやその前に先生に連絡だ」

「俺、先生探してくる!」

ひとりが駆け出した。

桐谷先輩はまだ呆然としていた。

俺は先輩に言った。

「俺は大丈夫です。とりあえず、楽器を吹くなり片すなりしてください」

先輩ははっとした顔をした。

「そうね……」
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