二人は甘い初恋関係

体調が悪かった私を、おんぶして家まで運んでくれたり…


学校を休んでいる間に配られたプリント類や授業のノートも、毎日…届けに来てくれた。


しかも、寝込んでいた私を気遣ってくれたのか、インターホンは鳴らさずに、マンションの入り口の集合ポストに入れてあったんだよね…。


“具合、どう?”


“早く治るといいな”


そんな気遣うメッセージと一緒に。


“ありがとう”だけじゃ足りないぐらい、感謝の気持ちでいっぱい…。


早くお礼…言いたいな。


「ねぇ、美羽。」


「ん?」


「水城君のこと、どう想ってるの?」


「えぇっ!?」


お母さんの唐突な質問に、反射的に肩がビクッと上がる。


心臓がドクドクと大きな音を立て始めた。


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