恋愛なんて、めんどくさい。
う~ん、と唸って、
「お化け!」
…おいおい。
「苦手だったらこんなとこ来ないでしよ。」
今丁度お化け屋敷の中だぞ。
「ケンカとか弱そう。」
心外だな。
「…そこまで弱くはないと思うけど?」
「え~、見えな~い。」
「いちお、男だし。それなりにーって、
おわっ!?」
ぐにゃ。
何かを踏んだのか、バランスを崩し
「はっ?」
ドッシーン。
―柊を押し倒す形になってしまった。
とてつもない至近距離で目が合う。
長い睫毛に縁取られた大きな瞳をぱちぱちさせてる。
少し開いた唇はぷるぷるで触れたら柔らかそー。
何かいい匂いするし…って何考えてんだよ、オレ!
「~重いんだけどっ。」
「わ、わりっ…」
急いで起きようとする、が。
足に何か絡まってる…?
「いや、わざとじゃないから、あれ?何で取れねぇんだよ。
ああ~、ちょっと待って…。」
「いいから落ち着いて。」
いや、落ち着きたいのはやまやまなんだけど…、
暗闇で密着した体。
………。
……。
…。
「~~~~!」
だから何考えてんだよ、オレ!
り、理性…、理性を…。