堅物くんとの恋愛過程
堅物くんと堅物くんの彼女
~玲ちゃんから見たふたり~
もうこの2人のお節介には呆れるばかり。
ようやく思いを実らせ、両想いになったというのに
念願の彼氏・彼女の2人きりラブラブランチタイムだってのに
そこにフツー親友を巻き込むかねえ・・・。
「文弥くん。はい、お弁当」
「え・・・本当にいいんですか?」
「うん。味の保証はないけどね」
「いやいや。舞さんの手作りなんて感謝感激です。ありがとうございます」
堅物くんは嬉しそうに、でも律儀に何度も何度も頭を下げながら受け取っていた。
手渡す舞も恥ずかしそうだけど、すごく幸せそうな顔をしてる。
「・・・・」
何でだろう。
それを見ている私までもがホッコリとした気持ちになってくる。
不器用だけど真っ直ぐな二人が醸し出す、この空気感のせいなんだろうか。
「ほら、玲ちゃんにも!」
「え?」
不意に名前を呼ばれて視線を向けると、舞が可愛い包み紙を私に差し出していた。
「昨日ね、クッキー焼いたんだ」
「・・・」
舞のこういう女子力の高さは、調理実習において既に実証済み。
ほんと良い嫁をもらったよね、堅物くん。