堅物くんとの恋愛過程



「そうそう。舞から聞いたんだけど、佐伯くんって一人暮らしなんだって?」



「はい。以前は父と一緒に暮らしていたのですが、昨年から父が海外赴任となりまして」



舞のお弁当をそのキラッキラな瞳で見つめている堅物くん。



恐らく食べるのが勿体ないなんてこと、考えているのかもね。



今どき、こんなピュアな少年がいたなんて・・・。



幻の生物・つちのこ発見モノだよ。



その横では・・・やっぱりキラッキラした瞳を輝かせて、堅物くんのお弁当の反応を待っている、それはそれは可愛い舞の姿が。



「・・・・」



この2人・・・ホント似た者同士w



しかし、それにしても・・・。



「男の一人暮らしってさ、実際どうなの?」



きっと・・・いや、絶対!舞が聞きたくても聞けない質問を舞の代わりにぶつけてみる。



「れ、玲ちゃん・・・」



ほらね、舞・・・大きな目を更に大きくして、まるで”グッジョブ”と言わんばかりの笑顔を私に送ってきてくれた。



だいたい、舞は堅物くんと付き合えてることに感激しすぎで、肝心なこと何ひとつ聞けていないんだから。



まあ、大切に思う人だからこそ余計に二の足を踏んでしまうんだろうけどね。



今回のお弁当の一件しかり、この2人はイロイロ初々し過ぎるのよ。



もう見てるこっちがもどかしい。



「一人暮らし、ですか?」



「うん。お弁当もそうだけど、きちんと3食食べてるの?」



しっかし。



はあ、いくら親友のためとはいえ



私は堅物くんの母親か!?っての。


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