髪から始まる恋模様【SS集】
緩いふわふわくせ毛のタイチ君の髪。
綺麗な頬、薄い唇、シャープな顎。
こんな素敵な男性に想われてて
告白されて…。
だから私も
そんな彼の真っ直ぐ過ぎるくらいの
愛に応えたい。
あの時置きざりにした想いを
呼び起こしたい。
「…私も…好き…タイチ君が。
ずっと好きだったよ…。
だから、カットして貰えて
今は凄く嬉しいよ…。
私も…タイチ君の特別になりたい。
でも…いいの?私…年上だよ?」
すると
「……すっげぇ嬉しい!!」
あの頃みたいな
可愛い笑顔を浮かべたタイチ君が
私を引き寄せてギュッと抱き締めた。
「…うわっ!!」
びっくりして彼の胸に倒れ込んだ私は
思わずギュッと彼のシャツを掴んだ。
「…あっ、ごめん、カリンさん。
何かもう…すげぇ嬉しくて。
俺…頑張ってきて良かった。」
謝りながらも話す彼のその瞳には
涙が滲みかけていた。