髪から始まる恋模様【SS集】
…えっ!?誤解!?無理やり!?
「…違うの!?
あの女の子とは
付き合ってるんじゃなかったの?」
戸惑いと驚きで涙が止まった私に
「…冗談じゃないよ。
付き合ってなんかないよ。
俺はずっと
カリンさんが好きだったんだから。」
タイチ君は頬の涙を拭いながら
「…それに、あの時
カズシ店長が奥にいてて
一部始終見てたし
元々アイツは
業務態度を注意されてたから
あれがキッカケで
アイツはカズシ店長の逆鱗に触れて
すぐに辞めさせられたよ。」
そう言って私をジッと見つめると
「…もしかしたら
それが原因で来てくれなくなったの?
もしそうなら…カリンさんも
俺と同じ気持ちだったと自惚れていい?
…ねえ…聞かせてよ。」
と、私に返答を求めた。
私はもう一度顔をあげて
「…タイチ君の髪に触れたい。」
そう言ってそっと手を伸ばすと
彼のナチュラルブラウンの髪に
そっと触れてみた。