◆Loves to You◇【短編集】
「うわっ、超甘い♪やっぱここのイチゴはいいわ。これでムースとかタルト作ったら絶対うまいな」
納得しながらイチゴを摘んでいく旬。
やっぱり彼はお菓子バカでした…
あたしは
いつもより胸元を露出した服
普段ははかないミニスカート
背がちょっとでも高く見えるようにヒールがある靴にしたのに…
完全に場違いな格好で気合いが空回り…。
こんなあたしのオシャレを喜んでくれてるのは
このミツバチさんだけ。
旬の目には
もう宝石のようにキラキラと輝くイチゴしか映ってないもん。
オシャレしたのに全く気づいてもらえないって
チョット切ないな…。
あたしの淡い恋心は、甘いイチゴたちに完敗でした―…