愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
「分かんないよ!気持ちに答えてくれないならふってよ!そうでしょ…。」
私はただ返事がほしいの。
ありがとうって嬉しいってそんな言葉がほしかったの。
「…お前もわかんねぇやつだな。」
「わかるわけないじゃん!」
「お前が好きって言ってくれて…けどさ…お前と友達でいるのが楽しいし、」
――――…え?
うつ向きがちにかすかに聞こえた。
「お前と友達が一番いいから…」