愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

もし、隣にならなかったら夕日君を知らなかったのかもしれない。


そのままだっらきっと、私の知らない夕日君のままだったのかもしれない。


好きにもならなかったのかもしれない。

あれ、好きってなんなんだ?

そもそも好きってなんなんだ。

席替えしたら離れられる。

こんなの願ってない。


はなれ…られ…る…。

「うぅ…」

頭を抱え込んだ。

どうしてこんなに寂しくなるんだ…。

隣にならなかったらなにも知らないで過ごしていたのに…。

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