愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
ずっと後悔していた。
どうして好きになってしまったの?ってずっと後悔していた。
泣き虫で全然前に進めない。
あの人の幸せを願うのが私の幸せ。
そんなのは嘘。
全部全部全部全部嘘。
本当はもっと側にいてずっと話していたい。
どうして私じゃなくてあの子何だろう?モヤモヤする。
もしかしたら、……ううん、私の方が早く好きになってたのかもしれない。
でも、気づくの遅かった。
もう、手遅れで…
ただ二人を遠くから見ていることしか出来なかった。