ギャップ彼女 2
それよりも、周りの視線が痛いです…



周りの人たちは、何事かとチラチラ見ながら通りかかって行く。


「泥棒猫!」

「ブスのくせに」

「浴衣キモッ」



ねぇ、そこのお姉さん……立ち止まってまで見ないで下さい。


そこのカップル!凝視しすぎだから。
こんなの見てもつまらないですよ?



そんな時、左頬に鈍い痛みが広がった。



それと同時にジュースの入ったビニール袋も落としてしまう。



炭酸が…



奏にペットボトルのコーラを買ってきたのだが、今開けたら大変な事になりそうだね…


私のレモンティも仲良く転がってしまっている




『……。』



それよりも痛い…。頬がジンジンする。



目の前の朱里に平手うちをくらったのだ。朱里に叩かれるのは初めての事で驚いたが、学校でミホに叩かれた事があったので、冷静でいられた。



「あんたなんか大っ嫌い」



怒りと憎しみに歪んだ顔を向ける朱里のその言葉に、ショックを感じる自分がいた。




ナナ、カオル、モモカに何言われようと、もう何とも思わないが、朱里と向き合う事だけは怖かった。







幼馴染として長い間一緒にいた朱里に大っ嫌いと言われるのは、やっぱり堪えているのに気づいたんだ。
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