極上な恋のその先を。
だから一回だけ、あたしから電話した事があったんだけど……、
『用がないなら切るぞ! じゃあな』
無情にもそれだけ言い捨てて、さっさと電話を切ってしまったんだ。
これでも勇気を振り絞ってかけたって言うのに、センパイってば……!
それから怖くて。
何もできずに早、1ヶ月。
死ぬほど忙しいんだろうな……。
そして、楽しいんだろうな。
あの、キラキラとした笑顔を思い出してなんだか複雑な気分になる。
「……」
でも……。
でもでも!
……センパイ、いくらなんでも、酷過ぎませんかっ?
あたしがいつまでも待ってると思ったら、大間違いなんですからね!
これ以上待たせるなら、いっそ嫌いに……。
……なれたら、どんなに楽かな。
「はあ……」
ここ最近のあたしは、こんな事ばかり考えていた。
そんなあたしに、信じられない出来事が起こった。
それは、真山くんとの休憩を終えてオフィスに戻った時……。