極上な恋のその先を。
「なに黙ってるのよ。イズミを追って来たんでしょ?」
「へ?」
やっぱり、知ってたんだ。
「……じゃあ、美優さんは、これからセンパイ達と、お食事ですか?」
胸が潰れそう。
美優は、きっと今でもセンパイを好きで……それで……お父さんとも知り合いなんだ。
俯いたあたしに、再びため息が。
「はあ。なんで私がイズミと食事なのよ」
「え?ち、違うんですか?」
「違うわよ。私は私で別件で来てるの。さっきロビーにいたらイズミの姿を見つけて、そのあとコソコソしてるあなたを見かけてわざわざ追いかけてあげたんじゃない」
「あ、ありがとうございます」
別件……。
そうなんだ……。
あからさまにホッとしたあたしを見て、美優は艶やかな黒髪をクイッと耳にかけた。
「ここの最上階に、割烹料理屋があるのよ。イズミ達はそこに行ってるはずだわ」
「そうなんですね!」
コクリと頷いたあたしに、美優はグッと目を細めた。