極上な恋のその先を。




「本当に、すみませんでした……!」


ガバリ!
目の前のテーブルに額が付きそうな程、思い切り頭を下げる。

と、すぐに苦笑する気配がした。



「いやいや、嬉しかったよ。和泉の事をちゃんとわかってくれる人が職場にいて」

「……」


ますます顔が上げられない。



柘植さんと美優とはあのままホテルで別れて、あたしと、センパイのお父さんは駅近くのカフェに来ていた。



あたし、さっきなんて言った?
なんかものすごーく失礼な事を……。


会長たちは、あのまま帰ってしまった。
もしかしたら、本当にあたしを解雇してしまうのかもしれない。



でも、自分の事よりも。
センパイが頑張って来た事を否定された気がして、その方が許せなかったんだ。


「和泉はね、昔からなんでもできちゃう子供でね」

「……」


その声につられるように顔を上げると、コーヒーカップを口に運ぶお父さんが懐かしそうに目を細めた。


「私には、心配させたくないって思っていたのか、手のかからない子だったよ」



センパイの……子供の頃……。

ぼんやりとその声に耳を傾けていると、お父さんは定期入れから一枚の写真を取り出した。





テーブルに置かれたそれを覗き込む。




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