極上な恋のその先を。
◇
「本当に、すみませんでした……!」
ガバリ!
目の前のテーブルに額が付きそうな程、思い切り頭を下げる。
と、すぐに苦笑する気配がした。
「いやいや、嬉しかったよ。和泉の事をちゃんとわかってくれる人が職場にいて」
「……」
ますます顔が上げられない。
柘植さんと美優とはあのままホテルで別れて、あたしと、センパイのお父さんは駅近くのカフェに来ていた。
あたし、さっきなんて言った?
なんかものすごーく失礼な事を……。
会長たちは、あのまま帰ってしまった。
もしかしたら、本当にあたしを解雇してしまうのかもしれない。
でも、自分の事よりも。
センパイが頑張って来た事を否定された気がして、その方が許せなかったんだ。
「和泉はね、昔からなんでもできちゃう子供でね」
「……」
その声につられるように顔を上げると、コーヒーカップを口に運ぶお父さんが懐かしそうに目を細めた。
「私には、心配させたくないって思っていたのか、手のかからない子だったよ」
センパイの……子供の頃……。
ぼんやりとその声に耳を傾けていると、お父さんは定期入れから一枚の写真を取り出した。
?
テーブルに置かれたそれを覗き込む。