SHE IS MINE(2014年七夕短編)
じゃあ、何が包まれていたんだろう。
大きさ的にお菓子?
まさか毒物!?
毒盛られたの? わたし。
あー、でも生きてるし毒はないか。
でもなんで包み紙が宝箱の中にあるんだ?
そんなに大切なものだったのかなあ…。
今のわたしには、ただのビニールにしか見えないんだけど。
「ほんとにあれが星司お兄ちゃんなの?」
なぜこのタイミングでわたしのところに?
お姉ちゃんだっているのに。
やっぱり腹違いのナントカ!?
もしかして、病院で取り違えられたとか!?
それはないか。わたしたちの年齢差を考えたら。
イヤーーーーーッ!!
カムバック、わたしの平穏な生活!
とりあえず、明日学校に行く前にお母さんとお姉ちゃんに聞いてみよう、星司お兄ちゃんのこと。
何か新しい情報が手に入るかもしれない。