本当の居場所
睨み合う二人。
優矢の後ろで、震えることしかできないあたし。
「じゃあ、何? 紗雪と二股かけてたわけ?」
「違う」
「じゃあなんだってんだよ。言っとくけど、今何言っても言い訳にしか聞こえねぇから」
呆れたような優矢。
陽人は悔しそうに、優矢を見てるだけ。
もうこんな二人、見たくない…
「もう…やめて………」
「紗雪?」
優矢の服をきつく掴んで、あたしはかすれた声で呟いた。
「もうやめてよ……喧嘩なんてしないで……」
「紗雪? 大丈夫か? ごめんな」