忠犬ハツ恋
大ちゃんはいきなりリビングに現れた。
「おい!美咲。お前何でここに居るんだよ!」
その剣幕に一色先生が私を庇うように私の前に立つ。
「そう怒鳴るな。何時だと思ってんだよ。
美咲ちゃんはお前に会いたくないってここに来た。それが何故か?お前分かんないの?」
「大我は黙ってろ。俺は美咲と話したいんだ。」
私はどうしたらいいか分からず目の前にある一色先生のシャツの裾をギュっと握り締めた。
一色先生は後ろ手に私の手を握り返す。
その先生の手の暖かさにホッとした。
「美咲ちゃんはお前と詩織の過去を知ってしまったんだよ。怒鳴る前に弁解すべきなんじゃないの?」
「どうせお前がバラしたんだろ?」
「ひでぇな。俺ってそんなに信用無いの?」
一色先生の信用を守るべく私は少しだけ一色先生の後ろから顔を出して大ちゃんを見た。
「違う。一色先生じゃないよ、大ちゃん。
詩織さんがお店で酔っ払って高校時代の事を暴露したの。私はたまたまそこに居合わせた。」
「…マジか……?」
大ちゃんは辛そうな、なんとも言えない顔をしてそこに佇んだ。
「美咲……違うんだ、聞いてくれ。」
「大ちゃん、私は大ちゃんの過去にどうこう言うつもりはないの。過去は過去だもん。それを今私が責めたってどうしようもないでしょ?
ただ…今日は大ちゃんに会いたくない、そう思ってここに来た。
一色先生は何も悪くない。
寧ろ迷惑かけてるのは私の方で……。」
「おい!美咲。お前何でここに居るんだよ!」
その剣幕に一色先生が私を庇うように私の前に立つ。
「そう怒鳴るな。何時だと思ってんだよ。
美咲ちゃんはお前に会いたくないってここに来た。それが何故か?お前分かんないの?」
「大我は黙ってろ。俺は美咲と話したいんだ。」
私はどうしたらいいか分からず目の前にある一色先生のシャツの裾をギュっと握り締めた。
一色先生は後ろ手に私の手を握り返す。
その先生の手の暖かさにホッとした。
「美咲ちゃんはお前と詩織の過去を知ってしまったんだよ。怒鳴る前に弁解すべきなんじゃないの?」
「どうせお前がバラしたんだろ?」
「ひでぇな。俺ってそんなに信用無いの?」
一色先生の信用を守るべく私は少しだけ一色先生の後ろから顔を出して大ちゃんを見た。
「違う。一色先生じゃないよ、大ちゃん。
詩織さんがお店で酔っ払って高校時代の事を暴露したの。私はたまたまそこに居合わせた。」
「…マジか……?」
大ちゃんは辛そうな、なんとも言えない顔をしてそこに佇んだ。
「美咲……違うんだ、聞いてくれ。」
「大ちゃん、私は大ちゃんの過去にどうこう言うつもりはないの。過去は過去だもん。それを今私が責めたってどうしようもないでしょ?
ただ…今日は大ちゃんに会いたくない、そう思ってここに来た。
一色先生は何も悪くない。
寧ろ迷惑かけてるのは私の方で……。」