忠犬ハツ恋
その時サクラさんと呼ばれた女性がお腹を抱えてその場に蹲った。

「サクラさん?大丈夫ですか?」

荒木先生が慌てて駆け寄る。

「う、……産まれる…。」

「え?そんな訳無いですよね?
サクラさんこの間妊娠発覚したばかりでしょ?」

「お腹痛〜い!
荒木先生シャロンまでおぶって〜。」

「はぁ〜?
もう…仕方ないなぁ〜。」

荒木先生は嫌々サクラさんを背負うとその重みに顔を歪めながら俺を振り返った。

「すみません筧戸先生。
すぐ戻りますから。」

そう言って荒木先生も去って行った。
< 397 / 466 >

この作品をシェア

pagetop