HOLISM
「少し歩くよ」と言われ大人しくついていくと、学校から駅の方に15分ほど歩いた。
ほどなくすると、お洒落なお店の前で立ち止まった。
一見カフェのようにもみえるお洒落な外観に思わず感嘆を漏らす。
「知り合いがここでトリマーやってるんだ。高貴な猫がたくさんいるよ。」
舞川くんに連れられてきた場所は、ペットショップのようだった。
「そうなんだ。素敵なお店」
「店員はゴツいおっさんだけどね。ちなみに、ここには奴らもいる」
苦々しく奴らと呼ぶのが、犬のことだとわかった。
「楽しみ」
そんな舞川くんが面白くて、自然とそんな言葉が口から溢れた。
ペットショップのドアを開けると、カランカランと、音が鳴る。
お洒落だな、と思ったのが舞川くんにも伝わったのか、「気取ってるよな」と小声で言ってきた。