【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
スマホを胸にあてどのぐらいの時間が過ぎただろう。
「結衣姐さんおいでになられますか。」
奥野さんの声がした。
「はい。」
私は立ち上がり襖をあけた。
「豚まん買うてきたよって食べましょか。」
「どうぞお入りになってください。」
私が部屋へ招きいれようとすると
「結衣姐さん1人んとこによう入れんですわ。姐さんもまってはるんで向こうで一緒に食べましょか。」
奥野さんはにっこり笑った。
そして部屋のテーブルの上にあるカップとケーキ皿を見ると
「脩一か。」と口を動かした。
私が頷くと
「ほな、それわしが持っていくよって。姐さんは冷めないうちに早う行って。」
「いえ、私が食べたものですから自分でさげますよ。藤堂に帰れなくなります。」
笑いながら言うと
「そら、大変だ。そやけど近藤組では喜ばしいかもしれへんな。」なんて大笑いで
「ダメダメ。」って笑いながらお盆に片付けると私は奥野さんと部屋を出た。