【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



八重さんの前に座ると


「遠山が来はった。」と仰った。


「遠山さん?」


「あはは、姐さんは遠山を知らんのかいな。さよか。」


「すみません。」


「ええんよ。藤堂では誰も何も教えんのやね?植木もか?」


「はい。どなたの事でもまず自分で会って自分で感じろと言われます。」


「さよか。まぁそれもひとつやな。結衣姐さんにはそれが一番ええことなんかもしれへんな。ほな、奥野も知らんかったんやな。」


「はい。申し訳ございません。」


「そやから、謝らなくてええんよ。奥野を見てどう思いはった?」


私は八重さんの問いかけに


植木さんと同じ匂いのする方だということを伝えた。


奥野さんもまたとても優しい方で近藤組をとても大切に思っていらっしゃる事が感じられる方だ。



近藤組に来てからは、植木さんの代わりに奥野さんが私にいろいろな事を教えて下さった。


気持ちを読み取り、さりげなく教えて下さる方だ。



植木さんが奥野さんとはわかり合えると思っている気持ちがよくわかった。





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