【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
あの方が遠山さんかな…
そう思っていると八重さんが
「結衣さん、刀の抜き方はまだまだやな。」
大声で笑い出した。
八重さんの笑い声もすべての終わりを告げ私を安心させた。
「長いから抜くの大変でした。」
「あはは、カッコ悪い姿やった。」
八重さんはケラケラと笑い
「そんでもな、あんな中でも仁義貫いとったなぁ。あんたの仁義は本物や。」
私の傍まで歩いてくると
「ほんまちっこいのに勇ましい子や。」
私の頭をくしゃくしゃになるぐらい撫で
「ちっこい言ったで?」と楽しそうに笑う。
落ち着かせようとしてくれている気持ちがありがたく
「ちっこい言いました?」って聞くと
「言ったで言った。」
否定してくれずに大笑いを続けた。
「八重姐さんよりちっさくないですよ?」
「あれま、ちっさい言った?」
「言ってません。言ってません。」
私達が笑っているからみんなも笑い出した。