【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



その後で、「東の若とよう比べられましたわ。」


愁斗さんが言えば


「自分も愁斗さんの話しを年中聞かされました。」


「2人ともなの?」


「そうや。」
「あぁ。俺が若頭を襲名するまで続いたな。」



逢ったことのない2人も存在は知っていた。


いったいどんな人間なんだ。敵か味方か。


そんな思いも巡らせたそうだ。


「えらい可愛いお嫁さんもろうたって奥野に聞いてな。しかも堅気やったゆうよって何で極道に嫁に来る女なんておるのやろか思ったわ。」


「え?失敗?」


私が笑えば


「ほんまに羨ましい。」


愁斗さんはまた優しい顔で笑った。


「藤堂の若に負けてばっかりやな。」


「人生は勝ち負けじゃないですよ。」


「そうやな。」


隼と悠斗さんは握手をしていた。


そして「結衣。」と隼が声をかけてくれたから


私は2人の手を包むようにして握った。




「また話し聞いてくれはりますか?」


「あぁ。」


隼も期待をこめた笑顔で返事をしていた。


その後で


「結衣と2人だけってのは断るけどな。」


「そんなん言われんでもわかっとるわな。」


あはははは




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