【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
裁断する時には
「緊張するー。」
「ここで間違えたら終わりですからね。」
「この印でいいのよね?」
「たぶん。」
「え?」
「冗談です。ウフフそこで大丈夫です。」
縫い始めれば
「これ何?」
「くけ台とひっぱるやつ。」
「正しい名前は?」
「知らない。あははは。ピンと引っ張ってあると便利なんですよ。」
「ここは余裕をもたせて縫うんです。」
「こう?」
「そうです。」
「結衣の見せて。」
「ここは?」
「そこは、返し縫いです。」
「由香里さん器用ですね…。」
「極道は和服でしょ?そうよね結衣。」
「そ…そうですよ。」
笑いながらも手を動かした。
子どもの時よりやっぱりスムーズに手が動くからどんどん縫い上がる。
おばあちゃんに不精してはダメだと言われていたから
必要なところはちゃんとアイロンもあてた。