【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



隼が無事に帰って来て、組が元の状態に戻るのなら


後は私のすることは何もない。


もう頭の中は浴衣でいっぱいだ。


今度ばかりは私が由香里さんの先生で


「運針得意ですか?」とか


「家庭科の成績はどのぐらい?」なんてふざけて聞いた。


呉服屋さんで迷いに迷い、選びに選んで浴衣生地を買った。



当然、自分達の分も買った。


帯を選ぶときにわざとらしく


「結衣の帯って普通ので平気?」なんていう由香里さんに


「浴衣も平気ですけど?」って笑い返した。


どっちがどっちを縫うかって話しになったときに


「大きさで行こう。」と決まった。


だから私は八重さんの浴衣を縫う。




< 212 / 435 >

この作品をシェア

pagetop