【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



「ねぇママ…ママは何が起きてるか知ってる?」


「まぁね…。結衣も知りたい?」


「隼が言わないから知らなくてもいい事なのかな。」


「隼が結衣に言わないのは、知らなくていいというより知って変わって欲しくないって事なのよ。」


「変わる?」


「そう。結衣は知らず知らずのうちに立派な仕事をしているの。」


「え?」


「結衣にしか出来ない事だから、隼は言わない。だから私も言わない。」


由香里さんは楽しそうに笑うと


「お土産いっぱいあるよ。結衣、お茶いれて食べよう。」


もう話しを終わりにしたから私もその先を聞くことはなかった。




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