【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「そうや。姐さんのことほんまに尊敬して実の親みたいに思うとるよ。」
「はい。私も結衣は自分の娘だと思ってます。」
「うちらはほんまの親子やけど、姐さんたちもほんまの親子や。そんでみんな結衣ちゃんのお母さんや。婆さんもおる。あははは。」
「こらっ。ほんでも婆さんも悪うないわ。
こんだけ気持ちの通う親子が西と東におるねんで。
おまけに姉妹や。表は男らに任せたらええやないか。
裏の仕事はうちらがやるで。
若と結衣ちゃんのお陰で愁斗が跡目継ぐ決心しよってからに、ほんまに有難いことですわ。
そんでな、愁斗がゆうたんや。五分やあかん。近藤が今回の恩義を忘れんためにも下がらなあかん。
それが仁義やってな。」
「でも、先代や近藤組長は近藤組をトップへと思っていらっしゃるはずです。
それが、誰の目にも自然な事ではないでしょうか。金龍会の中でも異論が出るはずです。」
「それは、思いちがいや。若にも結衣ちゃんにも度肝抜かれとる。
嬉しいゆうとった。極道の仁義を貫こうとする若いもんがおったってな。
極道のトップに藤堂を持っていったりいな。
金龍会は異論はないで?四分六ではうけられんゆうたの組長はんやで?
ほんで、若が愁斗の思いもちゃんと汲みはって五厘からは譲れまへん。
自分らが組継いだ時、愁斗に五厘お返ししますゆうてな。大した男や。」