【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



笑いながら自分には想像できないぐらいの極道の数を思うと武者震いもした。


極道の世界に身をおいたとしてもすべての極道が怖くないわけではないからだ。


隼や響さんたちのように組長さんや若頭は決して1人で行動しないということの意味を理解している。



そもそも極道はいい人たちの集まりではない。


綺麗な世界ではなく目を瞑り耳を塞ぎたくなる事も多く存在している。


それでもこの世界に身を置くのは、私の家族である藤堂組が


仁義を貫く立派な組であるということが私の誇りだからだ。



これからどんな事が起こるのか私にはまったく想像が出来ない。


その想像の出来ない事を今起こそうとしているのだから


恐怖心も完全に拭う事はできない。


けれど任侠の世界を生きる人たちであれば


同じ志をもった人たちであるなら


新しい世界が生まれるのかもしれない。


新しい極道の世界が生まれるまで、


もう抗争などという


血と血の争いが起きないことをただ祈るばかりだ。






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