【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



そして3日後、由香里さんと福岡へ向けて飛行機に乗った。


もちろん、植木さんと三浦さんも一緒だ。


福岡は初めて来たからもう何もかもが嬉しくてキョロキョロしっぱなし。


空港で待っているとすぐに八重さん達が到着した。


いつまでもきょろきょろしている私に


「結衣ったら。」



由香里さんは朝からとても緊張していたのに嘘のようにケラケラと笑った。



「ほな、結衣ちゃんは1人先に行ってな。」


「え?三浦さんと観光してちゃダメなんですか?」


「三浦も必要なの。結衣が怖がるだろうからって滝田組長さんが家に来て待ってるように言って下さったからそうしてちょうだい。」


「私1人ですか…。大丈夫ですかね。」


「これから行くんがちょっと怖い人が多いとこやから、結衣ちゃんは先にお宅に行ってた方がええと思ったけど、うちらと行くか?」


八重さんの言葉に慌てて首を横に振った。


「いえいえ、先に伺って待ってます。」



迎えに来ていた車に乗ると


由香里さんとも植木さんともそして三浦さんとも離れ


1人で滝田組長さんのお宅へ向かった。





< 308 / 435 >

この作品をシェア

pagetop