【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



「大丈夫でしょうか。」


「大丈夫や。何かされることはない。」


「結衣ちゃんを見極めたいって言っとるんやから1人が1番や。」


「組長であることも明かさない言うとったで。」


「そこまでですか?」


「知りたいんやろ。西が東と兄弟の盃を交す事になった理由を。
ほんで、うちらが姉妹になった理由を知りたいんや。」



「ええ。やんちゃしないといいんですけど。」


「やんちゃも結衣ちゃんや。南が東まで盃交しに出向くかどうかや。
西までしか行かんゆうたら終わりや。姐さんもしっかりきばりや。」


「はい。」


「まぁ、夕方ぐらいまで観光しよか。」


「結衣ちゃんにお土産買わんと後でしめられるよってな。」




姐さんたちの会話を後ろで聞いている


植木も奥野も平良の性格がわかっているから一筋縄ではいかないのは承知。



それでも、結衣なら頭抑えてくると確信していた。


川崎と三浦は、やんちゃぶりを想像すると冷や冷やした気持ちを隠しきれなかった。





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