【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



そして、終わりの時間が近づき


隼が挨拶をした。


それは次の世代の若頭たちに向けた言葉で



「胸張って極道だと言えるのは任侠の世界を歩いているもののみ。


生涯仁義を貫き共に任侠の世界を歩く同志でありたい。仁義を持って制する同志に。」



隼のバリトンもこの時ばかりは、若頭と思わせる声色。



だけど、私の夫だけれど、絶対に他人であってもこの言葉で私は恋に堕ちたと思うぐらいステキに感じた。


由香里さんに


「結衣、何うっとりしてるのよ。」ってクスクス笑われたけれど



「プロポーズの言葉みたいだった。」


「え?」


「あんな事言われたら絶対に結婚したい。」



由香里さんは笑いながら響さんに耳打ちすると


戻ってきた隼に


「おい、結衣には最後の言葉がプロポーズに聞こえたらしいぞ。極道の女になる為に生れてきたみてぇだな。」


「あぁ。」


嬉しそうに微笑む隼と見つめあって2人で小さく頷いた。






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