【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
最後に由香里さんの挨拶になった。
マイクを持ち話す姿を見ていて目頭が熱くなった。
凛として立ち、やはり1人1人に語りかけるように話す姿は
映画の1シーンのように凛々しく美しかった。
由香里さんは八重さんに言われた通り
最後に扇子を広げると
「八重さんの扇子や。」
そんな声の臆することもなくパタパタと煽ぎ
「極道の掟は、姐さん達の心の中でも大切なものです。
北から南と場所は違えど思いは同じでなければなりません。
自分の親が夫が、息子が、兄弟が、極道の世界を貫くのであれば、共に仁義を重んじ 礼節を尊んでいくのが役目です。
こうして極道の歴史である近藤組の先代八重姐さんの扇子を煽ぐのは尊敬と感謝と誓いの気持ちでございます。
極道の歴史を大切にしながら組の事は組長達、姐さん達は姐さん達で力を合わせ精進して参りましょう。
決して忘れてはならないものを次の世代へ引き継ぐのが役目とその誓いを共に全うして参りましょう。
どうか皆様よろしくお願い致します。」と頭を下げた。