【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「藤堂結衣と申します。任侠の世界もまた尊い世界だと私は思います。
守らなければならない大切なもの。
その為に私からは、極道の仁義が淀まないよう風を送ります。」
パタパタパタとみんなの方へ扇子を振り煽いだ。
「そうばい!…それでよかよ!」
「あぁよか風が吹いちょるよ。」
「いい風にあたらせてもろうた。」
「極道の仁義を淀ませないで貫かなきゃならねぇぞ。」
「もっとこっちにも風を!」
低い声がいっぱいだったけど嬉しそうな顔でいってくれて
嬉しくなって隼を見ると
「みんな今日の事を忘れないはずだ。」
私はその言葉に大きく頷いた。
姐さん達からは
「いい風や。」
「腹くくっていくわ。」
そんな声が聞こえた。
八重さんも小百合さんも嬉しそうに頷いてくれて
「藤堂の姐さんたちは扇子の使い方よう心得ていなはる。パトカー止める以外にも使いかたがあるんやな。」
八重さんの大きな声と笑い声にみんなも笑い出した。