【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「へい。よろしくお願ぇいたしやす。」
野太い声と
「お願いいたします。」
姐さんたちの声も響いた。
由香里さんが席につくと
「結衣姐さんも扇子ふったらよろしいやないですか。」
奥野さんが大きな声で言ってきた。
「え?」
私が慌てると
隼も私を見て楽しそうに笑っている。
「結衣らしく振ってみろ。」
その言葉で立ちあがると響さんと由香里さんそして隼の顔を見て微笑み
帯の間から小百合さんにいただいた薄紫の扇子をパッと広げた。
どよめく声にそこまで有名な扇子だったんだと今さらながら感じて背中に少し汗が流れた。
私らしい言葉…
私らしい言葉で伝えよう。
マイクを持つと一度目を閉じ大きく深呼吸をした。