【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



「姐さん、組長や若の留守中に植木が結衣さんを連れていくことをどうかお許しくだせぇ。」


「植木、それは出来ない。」


「ママ、連れていくんじゃない。私がついていくの。」


「結衣、ダメよ。絶対にダメ。」


「ママ、私も極道の女よ。組の力になれるならどこへでも行くわ。」


由香里さんは大粒の涙を流して横に首を振り続ける。


「ママが私の立場ならきっとママも行くはず。だから信じて。」


由香里さんは首を縦にはふってくれなかった。


「ママ、お願いします。」


私は両手をついて頭を下げた。


無言の時間が過ぎ、もう一度お願いをしようと顔を上げると


「結衣、必ず連絡をすること。危険な事はしない事、自分の身の安全が優先よ。わかるわね。植木、結衣を必ず守ってちょうだい。」



由香里さんは涙を零すと私と同じように両手をついて植木さんに頭を下げた。





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