私をひとりじめ
トイレから出たところで、


「ほっしん!」


私が学校で同級生に呼ばれているあだ名。


声の方を見ると、


「あっ、たっくん。」


同じクラスで友達の卓也君だった。


「ほっしん、友達と来てるの?」


と、笑みを浮かべて聞いてきた。


友達……、違うな。兄、でもないし、どう答えたら良いのか…。


「…お兄ちゃんと来てるんだ。」


取り合えず、そう答えた。


「そうなんだ、俺は、ツレと来てるんだ、
じゃあ、また、月曜日。」


軽くお互いが手を振りながら、笑顔でたっくんは去って行った。


席に戻ろうと、慎くんの方へ目を向けると、一瞬、私と目が合ったような気がした。


席に戻ると、テーブルにパソコンはなく、片付けられていた。


私が椅子に座ろうとすると、コーヒーを一口すすり、



「・・・、あ、今の彼氏?」


と何故か目尻は上がり、不機嫌そうな口調で聞いてきた。
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