私をひとりじめ
その後、いつもと変わらない日常を平凡に送っていた。

ただ慎くんと過ごした短い時間のことが忘れられずにいた。

不意に触れた指、ポンポンと私の頭を軽く叩いた感覚の残像が慎くんを思い出す。

初めて異性と遊びに行ったから、きっと私は気持ちが高揚しているだけなんだ、そう思うことにした。


週末、また彼が私の家にやってきた…。

今回をおばさんを送ってきたと言う訳ではない。

いつの間にか私の知らないところで、勝手に母と慎くんが口約束したことがあった。

私の学校での成績が不安に思った母が、一流大学を卒業した慎くんに相談したところ、週末、慎くんが、


「勉強を見てあげるよ。」


と話らしくその為に、私の家に来たのだった。

その話は、昨日母からいきなり聞かされた。

勝手に決めないで欲しいと母に言ったものの、


「いいじゃないの。」


と、軽くあしらわれてしまった。






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