私をひとりじめ
無情にも慎ちゃんが私の家に来る日がやってきた。

私は2階の自室にこもり、待つことにした。

15分程経った所で、


「こんにちわーーっ。」


と微かに慎ちゃんの声が耳に届いた。

すぐに階段を昇る音が聞こえ、私の部屋の前でピタリとやんだ。

自室の扉をノックする音がし、


「はい。」


と努めて明るく返事した。

勉強机とお揃いの回転椅子を180度足で蹴りあげクルリと回すと、慎ちゃんが扉の内側に凭れ、


「おはよ。」


と清々しいまでの爽やかな笑顔を私に向けた。

私は彼の笑顔に、正直とまどいながらも、


「おっ、おはよう。」


と平静を装い答えた。



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