愛してる。とか言わないで
ああ、この人は始めからそういうつもりで…


「何なの…それ…」



頭が真っ白になる。



「慶太って人知ってる?」


泰輔の友達…?



「あの人から聞いたことあってさ。彼女持ちと付き合ってるって話を。最近別れたって聞いて、告ったわけ」


悪びれる素振りもなく、ペラペラ喋るこの男。


ああ…もう最悪。



顔が青ざめていくのを感じる。



「そうじゃなかったら、お前となんか付き合わねぇよ」



そう言って、鼻で笑った。


要先輩を睨んだ。



大きく息を吸い込んで静かに言った。



「それは、残念。私はね…そもそもあんたなんかとやるようなそんな安っぽい女じゃないのよ」



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