貴方に魅せられて2
「麻衣!!」


翔平さんの声だった。


びっくりして
私と優子は翔平さんを見る。


「どうしてここに?」


優子は慌てて涙を拭いている。


「シマから電話があったんだよ。
話は聞いてる。
その感じだと和解したんだな?」


私と優子は一度顔を見合わせて
ニコッと笑う。


「麻衣も優子ちゃんも車に乗れ。
送ってやるから。」


そう言って翔平さんは
私たちを車に乗せた。


私は一人だけビショビショで
リムジンのシートが
水浸しになっていた…
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