未来からの贈り物




莉奈「松平容保にも会いたい」


慶喜「何故だ」


莉奈「ん〜〜〜〜〜〜。お預かりですし、史実では、幕府に忠実ですし?
媚を売っておきたい……から?」


慶喜「媚を売るなら俺に売れ。それが賢明だ。

俺の実父で水戸9代藩主・徳川斉昭と会津8代藩主・松平容敬は、父親同士が兄弟のため従兄弟だ。俺と徳川慶勝も従兄弟。 幕府の為に……と、言うよりは俺の為に……と言った感じだな……」


莉奈「っっっ!!!マジですかっっっ!!! 知りませんでしたっっっ!!!」


慶喜「ほぅ……。此処まで驚くとは俺も思わなかった……。面白い顔だ」


莉奈「……………………………。
だからかぁ……。」


慶喜「あぁ?」


莉奈「松平容保が何故彼処まで戦を頑張った訳………。此れで納得!!!」


慶喜「容保は側室の子だがな……。」


莉奈「ふ〜〜ん。私も近藤さんの妾の子孫だけどね……」


慶喜「で?他に聞きたい事は?」


莉奈「驚き過ぎて飛んだ………。」


慶喜「面白い顔だ……」


莉奈「何度も言わなくて良い」


慶喜「クククククククク」


莉奈「フッ! 笑うが良い……。てか、東本願寺に行こうよ〜〜。天皇がいると思うとおしとやかにしてなきゃいけないじゃん」


慶喜「此処に居た方が良いと思うぞ」


莉奈「ストレスでハゲるっっっ!!!」


慶喜「ストレス?」


莉奈「精神的苦痛………?」


慶喜「失礼だ……」


莉奈「はいはい」


慶喜「呉々も失礼の無いように……」



莉奈「………………………。はい」




ーーーーーーーーーーーー



孝明天皇の暗殺を防ぐには御所に居た方が良いんだけど……私なんかが御所に居るなど……恐れ多い……。


東本願寺からでも近いし……宗次郎くんと行けば直ぐだし……


此処には住みたくない…………。


華「大丈夫なん?」


時「珍しく考えてはるなぁ〜」


美菜「何話してはったんかなぁ〜」


莉奈「幕府と天皇が同じ敷地内に住むなどあり得ない!!! 歴史が変わっちゃったの? あぁ……。これはいかん!」


美菜「莉奈……」


時「気にしたらあかんえ?」


莉奈「朝敵になったら……大変な事になる………」




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