未来からの贈り物




左之「いっちょ上がり〜〜〜〜〜〜!」

軽快にやって来た左之。

左之「気持ちが良い」

近藤「原田!!!ちょっと来いっっっ!!!」

左之は近藤さんに首根っこを掴まれ連れて行かれた。

近藤さんの部屋から近藤さんの怒鳴り声が聞こえた


総司「莉奈……部屋行こう」

総司は莉奈の手を引き総司の部屋へ向かった


土方「新八…こいつらは暫く晒しとけ」
そう言って土方は部屋へ戻った


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長州の間者、御倉伊勢武・荒木田左馬之助・楠小十郎が永倉新八らに殺害される。

芹沢一派を長州の仕業にするために、間者である三人を粛清……。土方の作戦だった。


そこにたまたま莉奈がいただけ………。



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総司「座って」

総司に座布団に座るように促され、莉奈はちょこんと座った

総司「僕も最初に人を斬った時は震えたよ…。ご飯も食べれなかった……。それが当たり前だよ。

忘れないでね………」


莉奈「え?」


総司「人を斬るうちに罪悪感など消えちゃうんだよ……。
僕は……人を斬り過ぎた。だから……莉奈は忘れないでね………」


莉奈「忘れると………辛い……?」


総司「僕は……人斬りだよ。はは……」


渇いた総司の笑い…………………。


莉奈「…………………総司………」


莉奈は座布団ごとズザッと前に出て膝立ちになって総司を抱きしめた


莉奈「…………………。忘れない。
総司の分まで覚えててあげる……」


総司は黙っていた…………………


その代わり、莉奈の腰に手を回しギュッと抱き締めた


莉奈「これから何人斬っても……忘れない」ポロポロポロポロ


総司「宜しく………」



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人を殺した……未来なら大ニュースだ…。 そして……刑務所行き……


この時代では………日常茶飯事………


150年でこうも変わるのか………


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