未来からの贈り物
桂「で?要件は……」お茶を啜りながら莉奈に問う。
莉奈「あなた方はもう既に攘夷の無意味を知った筈です」
高杉「あぁ。それがどうした」
莉奈「そこで……です。」
桂「はい?」
莉奈「まだ長州藩は日本の頂点を望んでいますか?」
桂「はい」
莉奈「日本の頂点ではなく、世界の頂点を狙いませんか?」ニヤッ!
全「っっっ!!! はぁ〜〜〜〜〜?」
莉奈「まだ計画は言えませんが、もし、我々に協力して頂けるなら、長州の方々も一緒に頂点目指しませんか?」
全「っっっ!!!」
莉奈「悪い条件ではないはずです。
これから発展していく上で、まず、日本を統一させなければなりません」
うんうん。と、皆が頷く。
莉奈「長州兵。つまり、奇兵隊を出して頂きたい」
高杉「……………………………。」
莉奈「あなたには貸しがあるのをご存知ですか?」
高杉「頼んだつもりはない!!!」
莉奈「でも、あなたは指揮官として先の世に残る有名人だからこそ死なせたく無かったんです。 分かりますか?」
高杉「……………………………。」
莉奈「間も無く、日本中で反乱が起きるでしょう。我々と同盟を組みましょう」
桂「簡単に言わないで下さい。」
莉奈「簡単には言ってませんが、それが懸命だし、あなたがたが必要です。
具体的に……世界の頂点とは連合軍となり、世界を平和に導きます。時には戦もあります。 海軍は必要です。」
高杉「メリケンと手を組むのかっ!
ふざけるな! 下関でどれだけの被害を被ったと思ってるんだ!!!」
莉奈「お言葉ですが、相手の方が死者は多かったんです。わかってますか?
それから……メリケンではなく、アメリカですからね?」
高杉「お前……何やらかす気だ」
莉奈「日本を小さな巨人にします」
高杉「はぁ?」
莉奈「小さな島国ですが、誰もが一目おく大きな組織にします。日本人は諸外国の人間と違う点は?」
桂「小さい」
莉奈「高杉さんに失礼ですよ?」
高杉「お前が失礼だっっっ!!!」
莉奈「小さいと得なことは?」
総司「素早さ」
莉奈「流石総司!」