未来からの贈り物
戦前の同盟




莉奈は土方に交渉し(脅したとも言える)結局、二日間の巡察を免除してもらった。


私は稽古と幹部会以外は寝ていた


そして、二日後
近江屋を訪れると、坂本さんと中岡さんが迎えてくれた


坂本「幕府の警護を引き受けよう」


莉奈「ひゃ。ひゃ。ひゃ。ひゃ。
ありがとうございます。調印を頂きたい」


坂本「その笑い方やめんか。オナゴじゃろ」


莉奈「褒めても何も出ませんよ?」


坂本「褒めてませんよ?」


莉奈「またまたぁ〜〜〜」


坂本「まっこと褒めてないがっっっ!!」


全「もう良いっっっ!!!」


莉奈「そんな怒らんでも良いがぁ!!」


中岡「馬鹿にしちゅう?」


莉奈「あれ?間違ってました?」


坂本「土佐弁を使うなっちゅう事じゃ」


莉奈「え〜〜〜〜〜〜!!! 土佐弁喋りたい!!! 京言葉も喋りたい!!!
かっこ良いのに……何で駄目なの?」


坂本「土佐弁が?」


莉奈「はい。私にとっては英語を覚えるのと同じ感覚なんです」ニコッ!


坂本「おまん……面白いオナゴじゃ。
ほんだら!始めるがにゃ〜」


莉奈「日本語で話すと何ですか?」


坂本「日本語じゃきっっっ!!!」


莉奈「すみません。調印しちゃいましょう」


坂本「東のもんはいらちでいかんが」


莉奈「いらちって?」


中岡「何じゃろ?」


坂本「ゆっくり出来ん事がや。何じゃ?」


莉奈「せっかち……かな?」


坂本「まっこと難しいが。言葉言うんは……」


莉奈「言葉で人を殺せますからね。
さっ!調印調印。血判で良いですか?」


坂本「おまん……オナゴじゃか」


莉奈「直ぐ治るんだから良いんですよ」


さっさと血判し、調印を結んだ。


莉奈「うれすぅい〜〜〜〜〜〜!!!」


坂本「日本語で頼むき」


莉奈「……………………………。
嬉しいです」


全「うれすぅい〜〜〜〜〜〜!!!」


莉奈「………………………………。
はぁ〜〜〜〜〜〜……。」


中岡「はちきんじゃのぅ」


莉奈「意味は分からないけど馬鹿にしたでしょ」


坂本「そうじゃそうじゃ。莉奈は、はちきんじゃ」


莉奈「おぃ!はちきんって何だよ!!」


坂本「お転婆じゃ」


土方「間違いねぇ……」


総司「はちきん莉奈だね」


莉奈「……………………………。
ふふふふふ……。認めんっっっ!!!」


中岡「その言動や態度がはたきんなんじゃき」






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