恐怖の友達

「この牛肉出来がいいな。松坂牛よりも程度がいい」


龍二は肉を食べ終えた。

どうやら今回は普通の肉らしい。

龍二は文字の通りにお客様。

捨てられた人々とは待遇が違うらしい。

捨てられた人間は1日1食。

飢えた人間は正気を失う理性の未熟な存在がいる。


その人間が暴れ回って粛正されそして……


「ウフフ……たまには生きた人間が食べたいな……」


誰かの声が聞こえる。
女性が龍二の壊せたドアの穴の中から顔を出して覗いている。


そして、ゴトリと首が落ちた。

ゴロリと転がりそして止まった。
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