恐怖の友達
誰だよ。隆一って。充は彼のプロフィールを覗いてみた。
友達リストの一始めには林檎の名前が。
「何だ。林檎ちゃんの友達か。丁度いいや。彼に聞いてみよう……ってお前もかよ」
メールの内容は、林檎の所在を知りませんかという内容だった。
「俺も知りたいっての! まぁ、同士だし。返事をしよう。住んでる場所も埼玉。林檎ちゃんと同じだし。東京の俺じゃどうにもならんし」
充は物凄い早さでメールを打った。
内容は、すみません。俺も知りたいと思っていたところです。
彼女と勉強をする予定でしたが、彼女からの連絡がありませんでした。
彼女は約束を無断で破る人じゃない。
絶対に何かがおかしいと思います。
そうメールの文章を打ち込み送信した。
それがサイトを介して本人に送信される。
メールアドレスは必要ない。
メールアドレスを聞かれたら、
直接会いたいと思われている可能性が高い。
メールアドレスはトラブルの原因だ。
利用規約は守りましょう。
それを守った事が悔やまれた。
メールアドレスを知って彼女とリアルで出会ったいたら彼女の家に行けるのに。
って俺はバカか。彼女に何かがあったと決まった訳じゃないのに。
でもこの胸のざわめきは一体……この気持の時は必ず何か悪い事が起こるんだ。
充は勘が鋭い。それが本能的に感じ取っていたのかも知れない。
サイトに潜む死の臭いを。