あの頃のキミはもういない
俺には…
雅也said

「愛奈……買いに行こう!水着!」

藤川の大きい声が聞こえた。

そんなこと大声で言うんじゃねぇよ。
顔はカワイイくせにそういうところ抜けてんな。

あ、別に好きとかそういうんじゃねぇから(笑)


「なぁなぁ。雅也ー。今日遊ばねー?親父がうるさくてよー」

呼び捨てにすんじねぇよ。
そして、ベタベタひっつくな!


「俺の親父さ、勉強しろって毎日うるさいから帰りたくねぇんだよ」

誰もお前の家庭事情なんて聞いてねぇよ。


「だから、俺の暇潰しに付き合って!」

何で俺が……
ま、いっか。
どうせ俺も暇だし。

「分かった」

俺は小さな声で答え、適当にそいつをあしらうと机に突っ伏した。

だって授業ダルいしな(笑)
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